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2024/05/08 18:48


化学物質による労働災害防止対策に向けた対策を!

労働安全衛生規則等の一部を改正する省令(厚生労働省令第91号)が令和4年5月31日に公布及び施行されました。[一部は令和6年4月1日施行]

リスクアセスメント対象物を製造し又は取扱う事業場において、リスクアセスメントの結果等に基づき、労働者の健康障害を防止するため、代替物の使用、発散源を密閉する設備、局所排気装置又は全体換気装置の設置及び稼働、作業の方法の改善、有効な呼吸用保護具を使用させること等必要な措置を講ずることにより、リスクアセスメント対象物に労働者がばく露される程度を最小限度にすることが義務付けられました。

化学物質のばく露防止のため、作業環境に合った有効な呼吸用保護具を選択・使用することが必要です。

化学物質のリスクアセスメント


リスクアセスメント対象物
国によるGHS分類で危険性・有害性が確認された、ラベル表示、安全データシート(SDS)等による通知とリスクアセスメント実施の義務の対象となる物質のことです。


リスクアセスメントの実施
リスクアセスメント対象物を製造又は取扱う事業所では、リスクアセスメントを実施する必要があり、化学物質などによる危険性又は有害性の特定や、リスクの見積りをおこないます。


リスク低減措置
リスクアセスメントの結果等に基づき、リスクアセスメント対象物に労働者がばく露される程度を最小限度になるよう、リスク低減措置を実施します。

化学物質ばく露防止のための呼吸用保護具


保護具の着用
保護具の使用を除くリスク低減措置を講じてもなお、当該物質の濃度基準値を超えること等、リスクが高い場合、有効な呼吸用保護具を選択・使用します。


呼吸用保護具の選択
作業環境中の化学物質の測定結果から、要求防護係数を求め、その値を上回る指定防護係数を有する、有効な呼吸用保護具を選択します。

保護具着用管理責任者
リスクアセスメント結果に基づく措置として保護具を使用する場合は、保護具着用管理責任者を選任し、適正な保護具の選択・使用・保守管理に関わる業務をおこないます。